演技で悩む俳優は、「基礎を知らない/習ったことがない。」、「メソッドはなんか聴いたことがあるけど使えない」、「色々やったけど、何が基礎かが分からない。」ということを言います。こうした基礎がないということで俳優は不安で悩み続けます。
このベーシッククラスのテーマは「演技の使える基礎作り:理論から実践」です。演技の土台を求める俳優のために、演技に必要な基礎、その応用方法、実践まで学びます。またできるだけ偏った知識や経験にならないように、演技に必要な力を総合的に学べるカリキュラムを作りました。
▼レッスン概要▼
①/②『俳優の体づくり』
俳優の体をつくります。スポーツと同様、演技にも必要な能力があります。身体感覚、五感、想像力、空間認識など多彩です。役を演じる上で、必要な心身の能力を伸ばしていきます。
□使用テクニック・コンセプト□
サイコフィジカルエクササイズ・イマジネーション・アンサンブルワーク・無対象行動・センソリーワーク・空間意識・身体感覚・五感・イメージとの合体
③/④『役へのアプローチ』
役を演じるためのロジックを理解し、応用できるようにします。役には常に自分を突き動かす願望を持っていて、それを成し遂げようと必死に行動します。観客は役の葛藤に共感します。
□使用テクニック・コンセプト□
目的・行動・障害・エモーショナルプリパレ―ション(感情の準備)・モーメントビフォ・サイコロジカルジェスチャー・クオリティ・正当化
▼一日のタイムテーブル(参考)▼
<序盤>
ウォームアップ:フィジカルトレーニング、サイコフィジカルエクササイズ
課題の確認
<中盤>
テーマの理解と探求
エクササイズ
<終盤>
テクニックをテキストに応用させる
その日の成果の確認
課題の提示
▼使用メソッド▼
□スタニスラフスキーシステム
スタニスラフスキーシステムは、ロシアのモスクワ芸術座の創設者であり、近代演技法の父であるコンスタンチン・スタニスラフスキーによって作られました。多くの演技メソッドが彼の演技法(システム)から派生です。演技の基礎にもなり、今なお彼のシステムは世界中で学ばれています。
マイケルチェーホフテクニック
スタニスラフスキーの弟子であり、20世紀を誇る俳優の一人です。講師としても優れ、師であるスタニスラフスキーのシステムをさらに発展し、老若男女、世代や国を超え俳優がクリエイティブに使えるテクニックを創り出しました。特徴は、想像力と身体の動きを使い、豊かなイメージや感情にアクセスします。
▼テキスト
テキストはモノローグ(独白)とダイアローグ(対話)を使います。
受講生を見てテキストは選考します。
▼定員
7名
▼日時
全4回 4/2・9・16・23 15:00~19:00
▼場所
K‘Sスタジオ新館
〒166‐0003
東京都杉並区高円寺南1-6-3
ISOビル4階
https://koenjiksstudio.wixsite.com/mysite/blank
▼料金
15000円(場所代込)
▼申し込み方法
HPの「APPLICATION」より申し込みください
▼講師紹介
秋江智文
俳優・演技講師・演出家
マイケル・チェーホフスタジオ東京代表
21歳のときマイケルチェーホフの著作『To the Actor』を読み、強く感銘を受ける。25歳のとき渡英。英国アルテミス・スピーチ&ドラマスクールで、チェーホフテクニックのサラ・ケーン(Sarah Kane)および、校長のクリストファー・ガービー(Christopher Garvey)に師事し、チェーホフテクニックやスピーチテクニックを学ぶ。また『マイケルチェーホフロンドンスタジオ』(Michael Chekhov Studio London)の校長を務めるグラハム・ディクソン(Graham Dixson)にも師事する。現在ではウルリッヒマイヤーホーシュ(Ulrich Meyer-Horsch)を師として、日本でマイケルチェーホフテクニックを体系立てて教えている。大手事務所、演技スクールなどでも演技を教えている。