講師紹介


秋江 智文

 演技講師・演出家・俳優・通訳

マイケル・チェーホフスタジオ東京代表
アクティングコーチギルド(ACG)理事
京都芸術大学非常勤講師

 

 21歳のときマイケル・チェーホフの著作『To the Actor』を読み、強く感銘を受ける。25歳のとき渡英。英国アルテミス・スピーチ&ドラマスクールで、チェーホフテクニックのサラ・ケーン(Sarah Kane)および、校長のクリストファー・ガービー(Christopher Garvey)に師事し、チェーホフテクニックやスピーチテクニックを学ぶ。また『マイケルチェーホフロンドンスタジオ』(Michael Chekhov Studio London)の校長を務めるグラハム・ディクソン(Graham Dixson)にも師事する。現在ではウルリッヒマイヤーホーシュ(Ulrich Meyer-Horsch)を師として、日本でマイケル・チェーホフテクニックを体系立てて教えている。多くの海外講師を招聘したり、海外講師からのオンラインレッスンを企画するなど世界的なレベルのテクニックを届けている。マイケルチェーホフヨーロッパ(MCE)の講師養成のメンバーとして日々演技を教えることを研究している。
 株式会社フリー・ウェーブ、ポーラスター東京アカデミー、株式会社アンカットなどで講師を務めている。 

ウルリッヒマイヤーホーシュ Ulrich Meyer-Horsch

マイケルチェーホフ東京名誉芸術監督 ・俳優

ハンブルグ演技学校(Schule für Schauspiel Hamburg)芸術監督

マイケルチェーホフヨーロッパ(MCE)芸術監督

 

 ウルリッヒ・マイヤー=ホルシュは、受賞歴のある俳優であり、ハンブルク・ドイツ・シャウシュピールハウス、キール劇場、リューベック劇場、フランクフルト・シャウシュピール、ハンブルク・カンプナーゲル、アルトナエル劇場、コモディ・デュッセルドルフ、マキシム・ゴーリキ ベルリン劇場などといったドイツの州立および地方の劇場で 30 年の勤務経験を持つ演劇監督である。 彼はサイモン・マクバーニーサイモン・マクバーニー(シアターコンプリシテ)、アウグスト・ボアール、ヨシ笈田らと仕事を手掛けてきた。 2015 年まで、彼はドイツ最大の夏季劇場の一つあるクロイツガングシュピーレ フォイヒトヴァンゲンの副芸術監督を務めた。

 ウルリッヒ・マイヤー=ホルシュは、ハンブルク演技学校で演技の学位を取得し、ロンドンの大学(キングス・カレッジ)で神学、哲学、演劇教育学の卒業証書を取得。 彼はマイケル・チェーホフの弟子であるハート・ハットフィールド、ディアドラ・ハースト・デュ・プレイ、マラ・パワーズ、ジョアンナ・マーリンに加え、ロシアとドイツのマスター講師に師事。

 彼のチェーホフテクニックへのアプローチには、子供たちの遊び、有機的な呼吸法、マスク(仮面)を使ったワークの探求が組み込まれている。 1994年以来、彼はヨーロッパ、ロシア、アルメニア、中東、ブラジル、キューバ、ウルグアイ、米国、日本、シンガポール、台湾、インドネシア、東アフリカで教えてきた。 彼は、トルコのイスタンブールにあるイエディテペ大学の客員講師であり、ニューヨークのマイケル・チェーホフ協会 (MICHA) の国際教員であり、マイケルチェーホフヨーロッパの共同創設者でもある。 (MCE)。 2020年からハンブルク国立学校(SfSH)の芸術監督を務めている。

 ウルリッヒ・マイヤー=ホルシュは2022年にベルリンで著書『Michael Tschechow: Der Schauspieler ist das Theater』を共編集し出版した。



ウルリッヒマイヤーホーシュ氏からのコメント


マイケルチェーホフテクニック

マイケルチェーホフ(1891-1955)は20世紀の偉大な俳優の一人に挙げられます。モスクワ芸術座を、スタニスラフスキー、ワフタンゴフ、メイエルホリド、マイケルチェーホフらの協力によって大胆で、表現豊かで、想像性にあふれた劇場へと導いていきました。1928年にロシアを離れることになり、演技や演出や教授をして11年間をヨーロッパで過ごしました。身体と想像力を使った、彼独自の精神的・身体的演技テクニックを開発しました。1939年にニューヨークに、後にハリウッドに移り住みました。そこで彼は新たな世代のアメリカの俳優を指導したのです。

創造過程の鋭い観察者としてマイケルチェーホフは、心と体つまり「見えるものと見えないもの」の間の関係性を研究したのです。彼はまた集中や想像の力を土台とした、身体的身振り(サイコロジカルジェスチャー)、想像的な核(イマジナリィセンター)、雰囲気(アトモスフェア)といったシンプルで明確なツールを見つけ出しました。実践でこれらのテクニックを使うことによって、比較的に短い期間で自分の役を見つけ出すことを可能にしました。俳優の想像的な個性の扉を開けてくれるのです。

Michael Chekhov Acting Technique

Michael Chekhov (1891–1955) was widely recognized as one of the greatest actors of the 20th century. At the Moscow Art Theatre the collaboration between Stanislavsky, Vachtangov, Meyerhold and M.Chekhov led to a theatre that was bold, expressive and imaginative. In their work they searched for objective principles that would lead to inspired acting. After leaving Russia in 1928 Chekhov spent eleven years in Europe - acting, directing and teaching. In these years he developed his own psycho-physical acting technique, incorporating body and imagination. In 1939 he moved to New York and later to Hollywood, where he educated a new generation of American actors. 

As an accurate observer of the ‘creative process’, Michael Chekhov investigated the interplay between psyche and body, between ‘intangible and tangible’. He found simple and clear tools for the actor, based on the powers of Concentration and Imagination, the Psychological Gesture, the Imaginary Center and Atmosphere. Applied in practice, these techniques enable the actor to discover his/her character in a relatively short period of time. They open doors to the artist’s creative individuality. 


マイケルチェーホフ東京:テクニックを学べる拠点

2018年に、長く綿密に準備された後にマイケルチェーホフ東京は創設されました。マイケルチェーホフヨーロッパ(MCE)とマイケルチェーホフ協会(MICHA)からの国際的な講師からチェーホフテクニックを学べる日本唯一の場所となっています。

芸術監督である秋江智文はイギリス、ドイツ、他の国々で十数年テクニックを学んできた。彼はチェーホフテクニックの精神を深く理解してきました。彼のおかげで、マイケルチェーホフ東京は、日本の俳優が奥深いトレーイングとインスピレーションが見つけられ、テクニックを学べる中心的な場所であります。

Michael Chekhov Tokyo: a pivotal place to learn the Technique

Michael Chekhov Tokyo was founded 2018, after a long and thorough period of preparation. It is the only place in Japan where you can learn the Chekhov Technique with international master teachers from both Michael Chekhov Europe (MCE) and Michael Chekhov Association (MICHA). 

Artistic director Tomofumi Akie has been studying the technique for almost a decade, in the UK, in Germany, and in other countries, and he has gained a deep understanding of the spirit of the Chekhov Technique. Thanks to him, Michael Chekhov Tokyo has become a pivotal place to learn the technique, where Japanese artists can find a profound training and inspiration. 


秋江智文

秋江智文は素晴らしい芸術家であり、教育者です。彼は深いレベルでマイケルチェーホフテクニックを理解し、生徒の成長と自身の芸術的な進化とつなげています。テクニックへの深い知識だけではなく、またそれぞれの俳優が通る創造のプロセスに大きな愛情を持っています。

長年、彼はマイケルチェーホフヨーロッパ(MCE)やマイケルチェーホフUKでテクニックを学んできました。またドイツ、クロアチア、台湾でのMCEの講師養成プログラムを受講し、世界中にいる若い革新的なチェーホフ講師の新たな世代の一人でもあります。そして彼はメンターであるドイツのウルリッヒマイヤーホーシュと共に緊密に仕事を手掛けきました。

もしマイケルチェーホフテクニックの魂や、心を広く持つ俳優なることがどんな意味を持つのか理解したかったり、自分の内にある真の芸術家を見つけたかったり、世界中のチェーホフのコミュニティとつながりたいのであれば、私は秋江講師と学ぶことを強く勧めます。

Tomofumi Akie

Tomofumi Akie is a wonderful artist and pedagogue. He understands the Chekhov technique on a deep level, and has connected his own artistic development with the growth of his students. He is a generous and very professional teacher who not only has a profound knowledge of the Technique, but also a big love to the creative process each performer goes through. 

 

For many years, Mr. Akie has learned the Technique with Michael Chekhov Europe (MCE) and with Michael Chekhov UK. He followed MCE’s Teachers Program in Germany, Croatia, and Taiwan, and is part of a new generation of young innovative Chekhov teachers all over the world. He closely works together with his personal mentor from Germany, Ulrich Meyer-Horsch.

If you want to understand the soul of the Chekhov Technique and what it means to be a generous actor, if you want to find the true artist in yourself, and if you want to get connected to the global Chekhov community, I strongly recommend you to work with Mr. Akie! 

 


ウルリッヒマイヤーホーシュ

ハンブルク演劇学校・マイケルチェーホフヨーロッパ芸術監督 

Ulrich Meyer-Horsch 

Artistic director of Schule für Schauspiel Hamburg and Michael Chekhov Europe Training 

 

Michael Chekhov  Tokyo

マイケルチェーホフ東京 

 

【代表 】

秋江智文

 

【問い合わせ】

michael_chekhov_tokyo@yahoo.co.jp